CASE▽
マンションの計画から完成までの音・振動の調査

依頼主:不動産会社
目 的:マンションの遮音性能確保


マンション計画時


目的

計画地はJRの高架軌道と幹線道路に面しているため、マンションの居室内における騒音の影響が心配されます。室内の騒音が不動産会社の基準以下になるようなサッシ・換気口等の開口部材のグレードを決めるための資料を得ることを目的とします。


調査

環境騒音測定を行い、平日24時間の時刻変動を把握します。幹線道路を対象に2階高さで測定を行いました。また、高架軌道が見通せる高さで電車騒音の測定も行い、上下線20本程度の通過音について計測しました。また、計画地の地盤上で振動測定を行い、高架軌道を列車が通過する際の振動加速度レベルを測定しました。1/3オクターブ周波数分析を行い計画建物で人が感じる程度の振動があるかどうか確認します。


予測

測定結果を基に、マンション外壁面の騒音分布を予測します。騒音分布や計画平面図から、騒音の影響が大きくなる居室を選定し、室内騒音を予測します。窓・換気口が、遮音等級T-1~T-4のどれを採用すると騒音目標値を満足するか検討します。結果、鉄道や道路に面する居室はT-3等級、それ以外の居室はT-2等級のサッシを採用すると目標値を満足する予測結果が出ました。


マンション施工中


施工途中で床衝撃音遮断性能測定と空気音遮断性能測定を行い、設計通りに施工できているのか、設計した仕様で遮音性能が確保できているのか確認をしました。


マンション竣工時


目的

完成した建物の遮音遮音性能が、不動産会社が定めた基準を満たすかどうか確認することを目的とします。


測定

床衝撃音遮断性能測定(L値)、空気音遮断性能測定(D値)、で壁や床の遮音性能を確認します。また、①の計画時に選定したサッシや換気口の遮音性能についても、実際の道路騒音や電車騒音が室内で不動産会社の基準値以下であるか測定することで確認します。また、マンションの共用設備である自動扉や機械式駐車場が住戸と接する配置の場合には、設備の隣接住戸(直上や横)で設備稼働時の騒音測定(N値、NC値)を行います。


入居後


目的

居住者が実際にマンションを利用している中で、気になる音がすると指摘があったため、現状の確認と原因の調査を行って、対策のための資料を得ることを目的とします。


測定

居住者へのヒアリング、実際に居室を訪ねて音を聴く等してどのような音がしているのか確認したら、調査計画をたて騒音や振動の調査を行います。音が発生するタイミングがわかっている場合には、その時間に測定を行います。わからない場合には、24時間~1週間程度、連続して音を録音し居住者の観察を基に分析を行う方法をとることがあります。